日本人はなぜ「八つ墓村」が大好きなのか
“ミステリーの金字塔”横溝正史「八つ墓村」完全新作映画化決定 キャスト&監督は未発表(モデルプレス) - Yahoo!ニュース
現在NHKで吉岡秀隆版「悪魔の手毬唄」が製作中のはずですが、金田一耕助シリーズは平成どころか令和になっても・・・というより、令和になってますます日本人の心をとらえてませんかね。。。そして、そのたびに「岡山」は各地に因習村を抱える魔境としてその名を高めていく、と。先生!「本陣殺人事件」「獄門島」「八つ墓村」「悪霊島」は備中、「悪魔の手毬唄」「夜歩く」は美作と、金田一耕助の事件のほとんどの舞台は備中か美作なので、備前は因習村ではありません!悪いのは備中と美作なんです!・・・ちなみに、誤解している人がたまにいますが、「犬神家の一族」の舞台は(原作では)長野県で、岡山ではありません。
私の中での金田一シリーズの双璧は「獄門島」「悪魔の手毬唄」で次点が「犬神家の一族」です。「八つ墓村」はというと、被害者が多すぎて扱いが割と雑なうえ、大多数は殺される理由がなさすぎて、真犯人に人の業とか悲しみよりもサイコパスっぷりが目立ってしまうために個人的な評価は下がるのですが、日本人は「八つ墓村」が大好きですね…。これも「祟りじゃー!」の力でしょうか。
ただ、その割には「八つ墓村」世界への世間の解像度が意外に低いのは気になります。山口県の過疎の村で起こった大量殺人の舞台が「平成の八つ墓村」などと平然と呼ばれていますが、「八つ墓村」は、村内で対抗する素封家があり、寺や医師も複数存在することからも、それなりの規模・・・数百人くらいの人口は抱える地域のはずです。消えてしまった旧ブログで「八つ墓村」が存在した地域として考察した千屋村(=現新見市千屋地域)は、事件の前年である昭和22年の国勢調査時点で約2700人の人口がいたため、その全部ないし一部地域が「八つ墓村」と呼ばれた地域だとしても、なんら不都合はないのです。
