2025参院選中盤雑感

参院選まであと1週間ですが、自公過半数割れの可能性は高まっているものの、「事実上の政権選択選挙」という評価には非常に懐疑的です。

現状では衆院で過半数割れしているものの、参院での過半数を背景に政権を維持している自公の強みが失われ、政権を失う・・・という見立てなのでしょうが、仮に自公が参院で過半数割れになったとしても、野党が過半数を取るわけではないことをあえて無視しているのではないでしょうか。そもそも立民等の左派と国民・維新が同じ首相候補を推せるなら、今の首相は衆議院の優越によって野党連合のものだったのです。

今回の参院選は、前回の衆院選と同じような結果、つまり

・自公が減らした分は国民・参政が喰う

・立民が増えた分は共産・社民が減らし、左派の議席はそう増えない

という形になり、首班指名は相変わらず野党がまとまらない結果として、さらに弱体化した自公政権が続くことでしょう。

ただし、自公はここで参院過半数割れとなった場合、法案成立には必ず野党のどこかの賛成を得なければならず、しかもそこまで負けると3年後の次期参院選で過半数を奪還することも非常に難しいため、政権運営の困難さは非常に高くなり、連立の拡大や組み換えに向けた裏の動きも活発化することでしょう。・・・ここで負けた自公と一蓮托生の新連立に加わる現野党があるかどうかは知りません。