維新VS笑六法2
一昨日、周囲の予想に反して?自維連立に寛大な姿勢を見せたばかりの私ですが、吉村代表が「絶対条件」として主張した、「副首都大阪」以外の条件である選挙制度改革に、容認できないものがありました。
小選挙区で落ちた候補者が復活してしまうアレの廃止はいいのですが、「国会議員の(約1割の)削減」…これはいけません。ただでさえ都市部優遇の現状で、しかも「1票の格差」に対して最高裁が厳格な立場をとる中でのこれは、さらなる地方軽視にしかつながらないためです。
とりあえず衆議院の289の選挙区別有権者人数(衆議院小選挙区制選挙区一覧 - Wikipedia)があったので、そこを見てみたところ、有権者が20万人台の選挙区が約50ありました。既に19小選挙区を有する大阪に20万人台の選挙区はなく、最少の10区が約32万人であることからすれば、大阪は削減対象とならないことでしょう。その一方で、小選挙区が2つしかないいくつかの県の中でも鳥取、島根は、いずれも有権者が20万人台なので、統合不可避な気がします。
そもそも、「●代前のご先祖様から江戸に住んでいた」という人ならともかく、都市部の住民の多くを占める地方からの移住者は、もともと都市部は1票が軽いことを承知の上で、移住の自由を行使して都市部に住んでいるのです。いまさら「1票が軽い」などと文句をつけるのは、スタジアムの隣に引っ越してきて「試合のたびに騒音がうるさい!」とクレームを言うようなものではないでしょうか。だから、国会議員は国民の代表だけではなく地域の代表としての側面があることを認める改憲を(以下ry)
そう憤りながら岡山を見てみたところ、岡山にも20万人台の選挙区はなく、最少の1区が約32万人でした。…あれ、虐げられる側ではなく虐げる側?むしろ4/289から4/約240になって相対的に濃度が上がる…?とも思いましたが、大阪との力関係が4対19で固定されたままになるのは、将来の首都の力を抑えようという姦計にほかなりません。ぐぬぬ!
もう一つ見逃せないのは、かなり複雑な区割り変更が必要になるであろうことから、区割り変更が完了するまでの当面の間、解散総選挙が制限される結果となりそうなことです。おのれ、私の娯楽にまで干渉するのか!?
私がオールド左派を嫌悪する理由のかなりの部分を、奴らのサブカル規制、ポリコレ推進傾向が占めていることからすれば、公平性の観点から、同じように私の趣味制限を企てる維新も嫌悪せざるを得ません。
というわけで、私はやはり日本の首都は岡山、吉備中央町しかないという思いを新たにしました。副首都・大阪と言いながら、首都岡山構想を巧妙に弾圧する維新と相容れることは難しいようです。
