楽天イーグルスの岡山・静岡戦略はどこに向かっているのか(1)

今年もキャンプ後の本州でのオープン戦を倉敷マスカットの広島戦で幕を開けた楽天イーグルスですが、このチームの毎年のオープン戦日程を見ると、かなり明確な傾向があります。

2004年秋に創設されて2005年以降NPBに参加した楽天イーグルスが主催を予定したオープン戦の年度別の試合数は、以下の通りです。「予定した」というのは雨天中止という偶然の事情は無視している(=カウントしている)ことを意味します。

2005年・・・なし(全試合ビジター)

2006年・・・倉敷1、高松1、静岡2

2007年・・・高松1、静岡2

2008年・・・長崎2

2009・・・長崎2、明石1、静岡1、宮城2

2010・・・明石1,静岡1

2011・・・長崎2、明石1

2012・・・長崎2、明石1、倉敷2、静岡1

2013・・・長崎2、ほっと神戸1、明石1、倉敷3、松山2

2014・・・倉敷5、静岡2

2015・・・倉敷3,明石1、静岡2

2016・・・倉敷4、明石1、静岡3

2017・・・倉敷6、明石1、静岡2

2018・・・倉敷3、静岡5

2019・・・倉敷3、静岡5

2020・・・静岡8

2021・・・静岡9

2022・・・静岡7

2023・・・静岡8

2024・・・倉敷3、静岡4

2025・・・金武1、倉敷2、静岡4

2026・・・金武1、倉敷2、静岡6

楽天の特徴は、本拠地である宮城球場(現・楽天モバイル最強パーク宮城球場)ではオープン戦をほとんど開催せず、2009年に2試合開催しただけという点です。その理由は、寒冷な東北の気候ゆえ、開幕前のオープン戦の季節に芝を傷めたくないからではないかと噂されています。

そんな楽天がオープン戦を開催する地方球場は比較的固定されており、2006年から2026年までの21年の中で静岡74、倉敷37、長崎10、明石8、高松2、松山2、宮城2、金武2、ほっと神戸1となります。

楽天の倉敷開催が増えたのは、2011年に倉敷出身の星野仙一氏が監督に就任して以降のことです。星野監督は2014年を最後に退任したものの、その後も2018年1月に亡くなるまで運営会社の副会長として実権を持ち続けたためか、倉敷開催も維持され、ピーク時の2017年には倉敷で6試合が開催されました。・・・しかし、星野氏の死後は急速に倉敷から静岡に比重が移り、特に2020年から2023年までは、全主催試合を静岡で開催しています。(続く)