故郷を殺戮した男
本日、ある若手弁護士が、司法過疎問題について意見を述べられたのですが、
「私は●●町という人口5000人くらいの地方の出身で・・・」
と言い出したため、
「!?」
となりました。あわてて端末でwikipediaを確認しましたが、やはり●●町の人口は彼の自称人数の2倍である約1万人でした。田舎アピールのためとはいえ、人口半減とは盛りすぎにもほどがあります。
人口を倍半分に盛ることが許されるならば、岡山市は当然のことながら70万都市から140万都市となります。松山市+高松市という四国の二大都市の人口合計90万人を大きく上回り、120万都市の広島をも凌駕し、150万都市の神戸市に肉薄します。中国州、否、中四国州の首都確定です。Jリーグではきっと神戸、岡山、広島が覇権を争い、NPBに至っては、40万都市ならぬ80万都市倉敷市との合計人口220万を誇る大岡山都市圏を背景とした、倉敷マスカットスタジアムを本拠地とする岡山グレイテストマスカッツ爆誕です。全く別物と言わざるを得ません。
とはいえ、彼が子どもだった頃に人口5000人くらいだった町が、「平成の大合併」で周辺地域を吸収した結果、現在は約1万人になっているというのであれば、同情の余地はあります。…なのですが…●●町は平成の大合併では別にどことも合併していません。…もしかして、彼が住んでいた●●町は、現実世界の●●町とは別の町なのでしょうか。
それにしても、故郷の人口を勝手に半減させるなんて、まさに鬼畜の所業と言わざるを得ません。戊辰戦争後の会津藩や西南戦争後の薩摩藩の人口も、半減はしていないのではないでしょうか。彼が故郷殺戮者となるまで、そしてなった後の心の闇を描くダークファンタジーとか、結構すごい物語になりそうな気がします。