岡山県第二の野球場

長男が巨人に忠誠を誓うことにした+日程的にフラレタリアート委員会とかぶったことで行かなかった今年唯一の岡山でのNPB一軍公式戦である阪神×DeNAは、収容人数30494人とされる倉敷マスカット球場に30434人を集めて大盛況に終わったようです。

近年、NPBは本拠地周辺でのスタジアムビジネスにも力を入れるようになっているため、地方球場での開催が明らかに減っています。やはり、NPBのエクスパンションを見据えて、岡山もNPB招請を目指すべきなのです。

ところで、1995年の完成以来、岡山県内の中核球場は完全にマスカット球場になっているのですが、県内にもうひとつ、「公称収容人数2万7000人以上」の野球場が存在する、というお話を、ごく最近知って衝撃を受けました。

この話を聞いた岡山の野球ファンは、まず

「岡山県営球場?」

と思うはずです。津島運動公園内にある正式名称岡山県野球場は、現在でこそ老朽化によってNPBはおろか夏の甲子園の岡山県予選すら開催されなくなってしまった(ついでにサッカーファンからサッカー専用スタジアムの候補地として一方的に虎視眈々と狙われている)ものの、マスカット球場の完成まで岡山県のNPB開催の主力を担い、私が生まれる前には巨人がV9を決めた(負けたにもかかわらず、他球場の結果によって決定した)り、地方球場として唯一NPBの開幕戦が行われたり、とっくに忘れられた伝説の球団「高橋ユニオンズ」終焉の地になったりという様々な歴史の舞台となった舞台なのですが、収容人数は1万3199人(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E9%87%8E%E7%90%83%E5%A0%B4)であり、該当しません。

「じゃあ、どこなんだよ!?」

とキレそうになるレベルですが、正解は「津山スポーツセンター野球場」、通称津山市営球場・・・だそうです(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E5%B1%B1%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E9%87%8E%E7%90%83%E5%A0%B4)。

「収容人員 26800人(公称)」だと・・・???

そもそも内外野の収容人数のバランスからして怪しく、「内野:7,300人、外野:19,500人」です。マスカットの内野:20,248席、外野:10,246席に代表される通り、一般的な屋外球場はだいたい内野2:外野1くらいの比率というイメージなのですが、津山は逆・・・よりさらに外野に重い比率となっています。wikiの写真を見ても、どうみてもただの芝生席。。。ここに26800人を本当に詰め込んだら、いったいどのような環境になるのか・・・???

そんな津山市営球場ですが、実は過去に一日だけ、NPBの公式戦が開催されたことがあるようで、1973年7月29日、近鉄対太平洋(!?)のダブルヘッダー(!!)が開催され、ビジターの太平洋が連勝しています。

https://2689web.com/1973/LK/LK15.html

https://2689web.com/1973/LK/LK16.html

さりげなく草魂が負け投手。。。

それにしても、観客動員が8000,9000人とは・・・定員の3分の1しか埋められないとは情けない!いや、満員にしたら圧死案件。。。

というわけで、とてつもないNPBの歴史の厚みを見せつけられました。やはり岡山県もNPB球団を持つべきなのです。いつになるのかは知りませんが。