「チケットが買えへんなら、年間指定席を買えばええんやでw」

普段は球団への忠誠度が無駄に高い阪神ファンですが、今日は、おそらく年間で最も彼らが中の人への憎悪をかきたてられ、ネットに不満と嗚咽があふれる一日・・・ファンクラブ(FC)会員へのチケット先行販売開始日だったようです。・・・開始日といっても、事実上次の日には残席が絶滅するのが通例なのですが。

NPB12球団のチケットの売り方は、球団ごとにまちまちなのですが、10球団はシーズンを月ごととか〇ヶ月ごととかの単位に分割して売るのですが、阪神と広島だけは1年間のチケットをシーズン開始前に全部販売してしまうという特異な方式を採っています。分割方式だと、早々に優勝争いから脱落した場合に後半、特に終盤の売上が落ちるため、一括販売の方が都合がいいのですが、ファンの中には半年後の予定など立たない仕事に就いている方など珍しくありません。そんなファンの都合などと知らんとばかりに年間一括販売を続けているのが、前記2球団なのです。

しかも、その中でも広島は、FCの人数自体を制限したり、FC内でも複数の販売方法を用意するなど、なるべくFC会員にチケットを行き渡らせようという意識自体は感じなくもないのですが、阪神はというと、人数非公表ながら12球団最大と言われるFC会員に対して蟲毒のように一括販売を競わせ、脆弱なサーバーにリロード攻勢をかけ、接続できた人から買える、つながらなかったファンのことなど知らん・・・という方式をずっと繰り返し、FC会員すら大量のチケット難民となって嗚咽させるという、人の心ないんか(AA略)という方法を繰り返しているのです。

ただ、阪神の中の人が人の心を持たない方法を続けていることには、阪神ファンにも問題があります。昨年、中の人が珍しく改革の意欲を出し、仮想待合室を導入して販売開始前の一定の時間に入室した会員に抽選で入室順位を割り振るという実質的な抽選制度を導入した際には、一度入室した時に買える枚数に制限が設けてあったのですが、実際にやってみると、なんと順番が来た会員は、所定の枚数を買うと一度は出されるものの、その後は次の順位をもらわなくても何度でも入室できるという、デバッグすらしていないとしか思えないバグがすぐに発見された結果、序盤で入室できたファンが土日祝日や人気カードを買い占めてしまい、行列は進まず、普通なら良席を買えたはずの順番の人たちまで、入室できた時にはろくな席が残っていないという惨事が発生しました。これにはさすがに阪神を愛するはずのFC会員たちもブチ切れになるのももっともで、ネット上は嗚咽と怨嗟の声で満たされていました。

ただ、普通に考えれば、

「次の年は、バグを直して改善するのだろう」

と思うわけですが、なぜかこの時ファンからネットで噴出していたのは

「こんな方法はおかしい!例年の(脆弱なサーバーでの)先着争いの方がマシだ!」

という謎の怒声がほとんどでした。いや、それではダメだろ…!?と思っていたところ、中の人の選択は、

「じゃあ元に戻す」

というものだった模様。。。そして今ネットに溢れているのは、

「こんな方法はおかしい!完全抽選の方がマシだ!」

という声・・・?うん、これは脊髄反応すぎる。。。消費者の大局を観ない軽率な消費行動が、供給側をつけ上がらせ、ろくでもない販売体制を温存する結果となっている好例といえます。

・・・巨人ファンである私がなぜそんなことまで知っているかというと、NPBファンになった長男に、岡山からは広島と並んで便利な球場で、世の中の「狂」を学ぶ機会として甲子園の阪神×巨人戦を見せたいと思ったところで一括販売方式を知って断念に追い込まれ、その後、昨年の改革を知って

「阪神がそんなまっとうな改革をするだと・・・?おかしい!?」

と思いながらも、広島では確立している仮想待合室(←なぜ知っている?)のシステムに後発なのにそんな穴を開けるなどとは想像もせずただ長男のために良心と矜持を捨ててFCに加入した状態で例年2/11である開始日、休日を潰して待ち受け、それなりの順番をもらって入室を待ったものの、前記のバグで入室後には焼け野原となっており、さらに

「今年こそはシステムの穴を改修するだろう」

「阪神といえどもその程度の知恵と良識と倫理はあるだろう」

と思って、涙を呑んでFC継続したのに、方法がまさかの先祖返り、そして休日を潰してリロード地獄でもやはりつながらないまま焼け野原・・・と2年同じ悲運を繰り返したからなのです。

この被害は、私の自己責任です。阪神の中の人に人としての最低限の知恵と良識と倫理を求めてはいけなかったのです。分かっていた、分かっていたのに!orz

そんな私のせめてもの救いは、巨人が一貫してチケット販売について分割方式を採っており、矜持と良識を持っていることと、それは決して当たり前のことではないというありがたみを感じられたことです。

「完売するんだから問題ないやろ?w」

「チケットが買えへんなら、年間指定席を買ってくれたらええんやで?」

などとせせら笑っているに違いない奴らに、セリーグ連覇などという快挙を成し遂げさせてはならないと、強く思い知った次第です。